退職引き止めに揺らぐときは、どうすれば良いのでしょうか?
退職を撤回した後、働き続けるのがどれくらい苦痛なのかも気になるところです。
本記事では退職引き止めに揺らぐときの対処法を紹介するとともに、引き止められるままに残留した場合のデメリットも解説します。
一度決意した退職を貫き通すことがどれほど重要なのか、しっかり目に焼き付けましょう。
退職引き止めに揺らぐときの対処法
退職引き止めに気持ちが揺らぐときは、先延ばしにせず勢いで退職せざるを得ない状況を作りましょう。
残留すべきか退職すべきか悩んでも、結果は1つしか選べません。
一度退職を考えたのですから、残留した後で「やっぱり辞めたい」と後悔しないよう退職に向かって歩き出しましょう。
退職届を郵送する
引き止めにどうしても迷いが生じているなら、人事部に退職届を郵送しましょう。
郵送する際は内容証明で送ってください。上司が引き止めても退職自体に上司の許可は不要。人事が許可すれば、問題なく退職できるのです。
退職手続きを進めてしまえば、気持ちが揺らぐこともなくなります。
退職代行に頼む
潔く退職代行に頼めば、退職を決断できます。
退職代行サービスは、あなたに代わってプロが退職手続きを進めてくれる制度です。100%トラブルなく即日で辞められるので、晴れやかな気持ちで退職できるでしょう。
心が揺らぐのは仕方ないことですが、時には決断力も大事です。
退職代行は24時間メールや電話で相談を受付ています。どうしても踏ん切りがつかないなら、まずは気になる退職代行サービスへ気軽に連絡してみましょう。
相手の本音を考える
上司は何故引き止めているのか、本音を冷静に考えてみましょう。あなたのためを思っているような言い回しでも、実際は会社の都合で引き止めている可能性が高いです。
自身が自分の評価を気にして表面上引き止めているだけなら、上司の完全なるエゴ。退職引き止めのほとんどに、あなたへの思いやりの気持ちが注がれていないことに気付きましょう。
優しい人程引き止めに心揺れてしまいますが、最終的には搾取されるだけ。
情に訴えるような引き止めに心揺らいでも、あなたのことはあなた自身で決心しましょう。
社外の人に相談する
友人や家族など、社外の人に今の気持ちを相談しましょう。
普段のあなたを見ている人なら、客観的なアドバイスをくれるはずです。仕事の相談をしたら普段よりも見た目が疲れていることを友人に指摘されて退職を決めたというケースも少なくありません。
1人で悩む時間はもったいないので、身近な人の助言も交えて広い視野で考えましょう。
残留した未来を考える
既に退職に気持ちが傾いているのに、残留して状況は変わるでしょうか?
将来を想像して好転していないようなら、退職を決めたほうが良い結果に至るはずです。
引き止めに応じるとしても、一度会社に見切りをつけているなら退職したいという気持ちが芽生えるでしょう。
キャリアを築くなら1年でも早く決断したほうが良いです。転職すればクラスも上がって給料がアップする可能性もあります。
退職してもメリットはたくさんあると前向きに未来のビジョンを描いてください。
自分本位に考える
もう少し自分本位な思考で考えると、揺らぐ気持ちを落ち着かせることができます。自己肯定感が低い人は引き止められると、周囲の顔色を伺いがちです。
自分が辞めて迷惑をかけるのではと不安に思っているでしょうが、果たして本当にそうでしょうか?
企業は従業員が辞めたら求人広告を出せばどうにかやっていけます。仮に迷惑がかかったとしても、従業員を従業員をフォローするのが上司の役目ですし業務で困るのはあなたでなく残った社員です。
一度退職を考えたのなら、一貫性を持って貫きましょう。周りのことを過剰に気にする必要はありません。
気持ちが揺らいでも辞めたほうがいい理由
待遇改善などの引き止めに応じても、最終的には退職すべきです。何故気持ちが揺らいでも辞めたほうが良いのか、以下で解説します。
流されるままに引き止めに対応していると、様々なデメリットが発生するでしょう。
残っても原因は解決しない
残ったところで、根本的な辞めたい理由は解決しません。
- 人間関係で悩んでいる
- 休みがとりにくくて辞めたい
- 給料が低い
多くの人が上記の3つの原因で退職を考えますが、残っても上記の理由が改善される可能性は低いでしょう。部署異動をいてもモチベーションが下がっていれば、状況の好転は望めません。環境を変える方法は、自分が動くしかないのです。
気まずくなる
一度辞めたいと言った場合、撤回してもまた辞めるのではと疑われて気まずい思いをし続けます。会社はチームワークであり、退職を匂わせる人がその場にいると従業員の足並みが乱れるからです。
下記のように、退職を撤回した後様々な状況で気まずい思いをしたケースがあります。
- 上司に激怒されて心身にダメージを負ったまま残留した
- 陰で裏切り者扱いされた
- 重要な仕事を任せてもらえなくなった
退職したいと言った人は、どんなに悩んで残留しても周りに疑われてしまうのです。気まずい思いをしながら働き続けるのは、精神的に多大なストレスとなるでしょう。
決断にはエネルギーが必要
もしもう一度退職を考えても、決心するのには相当なエネルギーが必要です。何度も何度も退職を決意しては揺らいでを繰り返すと、精神的な負担が大きくなってしまいます。一度退職したいと思ったならいくら引き止められても気持ちを貫いたほうが後が楽でしょう。
減給される可能性も
一度でも退職したいと言った人は退職者予備軍とみなされ、減給される可能性が高いです。
引き止め交渉で待遇改善を持ち出す上司も多いですが、いくら残留しても会社を捨てようとした人への印象は悪いままでしょう。労働する上で収入は大事なモチベーションです。
転職活動をして新しい会社に入社したほうが給与アップにつながる可能性もあると頭に入れてください。
退職タイミングを逃す
引き止めに応じて会社に残ると、どのタイミングで会社を辞めれば良いのか分からなくなります。上司もだんだん真面目に取り合ってくれなくなりもう一度辞めたいと思っても、意思表示する機会を逃すパターンが多いでしょう。
上司もあなたが辞めたいと思っているのを知っているからこそ、あえてなぁなぁにしているのです。自力で辞められない環境に陥っているので、労働組合や弁護士への相談も視野に入れてください。
引き止めに気持ちが揺らぐのは自然なこと
パートでも正社員でも上司からの引き止めに揺らぐのは、当たり前のことです。退職の意志が固いなら気持ちが揺らぐのは通過儀礼だと思ってやり過ごしましょう。
あくまでも目標は退職です。引き止めは適当に流して、多少強引でも良いのでLINEなどで上司に退職に関するアポを確保してください。
退職に揺らぐのを解決するには、あなたの強い意志が必要です。友人に監修してもらって退職届や添え状を作成するなど、退職に向けた準備に少しずつ踏み出しましょう。
形から入れば後は気持ちを整えるだけ。多少気持ちが揺らいでいても行動すれば退職が現実味を帯びてきます。
退職を引き止められて揺らぐ人の特徴
退職を引き止められると誰でも揺らぎますが、決断できなくなる程揺らぐ人には一定の特徴があります。今引き止められて悩んでいるあなたも、揺らぎやすい人のタイプに該当する可能性が高いです。
どんな種類の人が揺らぎやすいのか、具体的に例を挙げて見てみましょう。
雰囲気に流されやすい
頼み事を断れずつい首を縦に振るタイプの人は、雰囲気に流されやすいので引き止めに揺らぎがちです。優しい人なのですが、重要な決断に時間がかかってしまうでしょう。
上司はあなたの気が弱いことを知っているので、少し強気で押せば辞めないだろうと理解しています。「今辞めなくても良いのではないか」という言葉で引き止められると、つい残留を考えてしまうと思いますが気持ちを強く持って退職を宣言してください。
人の顔色を伺う
他人のことを考え過ぎる人は、ついつい引き止めに応じがちです。同僚に迷惑がかかるなど、周りのことを気遣える素敵な性格ですが退職時には仇となるでしょう。
職場に仲が良い人がいる場合は、余計退職を躊躇しがち。自分軸で物事を考える癖を身に付けましょう。
自分に自信がない
自分に自信がない優柔不断な人は、引き止められると決断できなくなります。普段から自分には何もできないと思っているので、退職の面談で「あなたが必要」と言われたら自分を必要としてくれていることに酔いしれて残留してしまうのです。あまりに自信がない人だと引き止めが嬉しくて泣くケースもあります。
引き止めの本音は会社の都合だと裏を読んで、毅然とした態度を心掛けてください。
優柔不断な性格
大事なところで決断できない優柔不断な性格の人は、引き止められるといつまでも迷ってしまいます。退職理由を具体的且つ明確にして、目的を定めましょう。
優柔不断な性格だと退職時だけでなく、転職時も不利になります。退職はここぞというときの決断力を高めるためのスキルアップだと思って、強い意思で引き止めを振り払ってください。
嘘がつけない
正直な人は退職理由に嘘をつけないので、交渉で待遇改善を持ち出されるとそのまま残ってしまいます。素直なのは良いことですが、自分の人生を守るためにも退職理由は適切な嘘を使いましょう。もし疑われても、結果的に退職できれば問題ありません。
色々理由を探すのがしんどいときは「一身上都合で」で押し通してください。会社側はあなたの退職理由を深追いする権利を有していないので、本当のことを包み隠さず話す必要はないのです。介護や資格取得など、やむを得ない事情を退職理由にすれば必要以上に深掘りされないので試してみましょう。
残留への迷いは思い込みかも
Yahoo!知恵袋の投稿を調査すると、残留に揺らいでいる人の質問を発見しました。
人間関係が不満で退職を決意するも引き止められて悩んでいます。回答では引き止められて残留したものの、結果的に退職した経験者が「辞めてから後悔はなかった」と綴っていました。
引き止められて揺らぐのは、心のどこかで少し引き止めてほしいと思っていたから。
誰でも会社に必要とされれば嬉しいものですが、それは退職に直結しない単なる気の迷いです。
人間関係が原因なら、今の職場以外に人間関係が良い職場はたくさんあります。会社側としても辞めたいと思いながら仕事をされるほうが迷惑なはず。
気の迷いで残留しても、あなたにも会社にもメリットがありません。残って良かったという事例のほうが少ないです。
辞めて転職したほうが未来が明るいケースは多数あるので、一度辞めると言ったからには未来を見据えた選択をしましょう。
退職引き止めに気持ちが揺らぐなら勢いを大事に
退職引き止めに心が揺らぐのは、誰しもが通る道です。引き止めに応じて残るのか、退職をそのまま貫き通すのかで未来は大きく変わります。
一度撤回しても残留したら気まずい思いをしながら働かなくてはいけません。中にはあなたを裏切り者扱いする人もいるでしょう。会社を辞めた後のメリットを冷静に考えれば、残留がいかに無意味か分かるはずです。
一度退職を伝えて引き止めに応じたせいで辞めると言い出しにくいなら、退職代行の利用を視野に入れてください。退職代行はプロがスムーズに段取りを組んでくれるので、あなたが無駄な心配をする必要はありません
。手続きや上司への連絡も業者が実施してくれるので、あなたは料金を支払うだけ。誰かを頼るのは、決して悪いことではないのです。
今回紹介した対処法を参考に、強引な引き止めから逃げきってください。段階を踏んで退職の気持ちを伝えれば、上司もきっとうなずいてくれるはずです。