Yahoo!知恵袋などでは、年齢に関わらず「仕事がうまくいかないから辞めたい」「仕事できない自分が辛い」「仕事続けるのもう無理!」などの悩みが寄せられていることから、仕事に悩む人の多さが伺えます。
本記事では、仕事に対する考え方や解決法を解説しています。自分にあった実践方法があるか一読し、仕事がうまくいかないループから早く抜け出しましょう。
仕事がうまくいかない辞めたいときの対処法
今の会社で働き続けるのも転職して新たな環境に移るのも、決めるのはあなた自身です。
ストレスでうつ病・精神症状が悪化しないためにも、客観的に自分自身を振り返ることは必要。もし今の職場で何とかしたいと思う場合は、自分自身を内観したり、人の力を借りることで現状を打破できる場合があります。
早速、具体的な対処法をチェックしていきましょう。
うまくいかない原因を徹底的に究明する
漠然とうまくいかない…と思っているだけ時間の無駄。うまくいかない原因を徹底的に究明するためには「可視化」がおすすめです。
うまくいかない原因・理由を、思いつくだけ(些細なことでもOK)紙に書き出してみてください。書き出した内容を分類していくと、
- スキル不足
- 経験不足
- 働く環境
- 人間関係
- 評価方法
- 思考癖
などが浮き彫りになってくるはずです。原因を徹底的に知ることが、対策を講じるための第一歩となります。
仕事に対する意識を変えてみる
仕事ができないと思っている新卒入社や第二新卒(20代)の人は、「ミスした=仕事ができない」と思い悩み、将来に対して不安を感じているかもしれませんが、その分自分には伸びしろがあると前向きに考えましょう。
また勤続経験がある程度ある人(30代~40代)は、苦手な仕事があってもスキルアップに恵まれた環境だと思ってみましょう。とりわけ繁忙期などは仕事の目的を明確に決めて、攻略ゲームの感覚で臨んでみるのもおすすめです。
体力をセーブすれば仕事を辞めたい気持ちも薄まる
仕事で力を発揮するには、ワークライフバランスも大切です。苦手意識を持ちながら毎日仕事するのは、心身ともにストレス過多になり誰でも疲れてしまいます。
もし肉体的な疲れが溜まっているなら、休日にしっかり体を休めたり、プライベートの時間を充実させることもおすすめです。
一日かけて肉体疲労を癒すと、仕事に対するネガティブな感情が和らぐでしょう。下記、日常でできるリフレッシュの一例です。
- ゆっくりお風呂に入る
- 読書する
- リラクゼーションで体を癒す
- 好きな映画や人気のアニメを観る
- アロマを焚きながら瞑想する
- 家族とゆっくり過ごす
- 十分な睡眠をとる
など
仕事についていけないなら上司に相談する
上司との関係が悪化していたり、モラハラが横行している会社は論外として、もし仕事のスピードや能力以上のことを任されて辛い場合は早めに上司に相談しましょう。
上司と一緒に業務スケジュールを細分化を検討し、仕事の優先順位(手順)を整理したり、ペース配分を一緒に考えてもらうと効率が上がり、精神的にもラクになるものです。
その後は、上司への報告・連絡・相談を徹底して、信頼関係を構築させるのも大切。仕事のやり方や疑問をこまめに相談しておくと、上司もあなたにスムーズにアドバイスでき、一緒に困難を乗り越えていけるはずです。
得意分野や目標を見つける
仕事で得意分野や目標を見つけると、業務や勉強に対する意欲が湧き生活が充実します。努力が報われる経験や誰かに喜ばれる体験を味わうことで、働く意義を再確認できるでしょう。
例えば接待業なら、お客様の笑顔を引き出すために仕事を頑張るといった目標を掲げたり、傾聴力のある人なら、カウンセラー業界や介護職などで、困っている人や高齢者相手に聴き役として活躍できます。
あなたはどんなタイプの人ですか?下記のキーワード(一例)をご覧いただき、あなたらしさを探してみましょう。
- コミュニケーション力
- 創造性
- 決断力
- リーダーシップ
- 聴き上手
- 冷静さ
- 分析力
- 責任感
- 戦略的思考
- 柔軟性
- 努力家
など
得意なことを活かして「1年後には資格を取得する」「3年後にはプロジェクトリーダーになる」「5年後にはエンジニアとして働く」など、目標設定を決めると自ずとやる気も湧いてくるもの。
理想の目標(キャリアプラン)を定めたら、業務内容の幅を広げるための社内研修に参加したり、未経験のジャンルに挑戦するために専門的な勉強してみるのも良いですね。
うまくいかない面ではなくうまくいった面を見る
心の在り方を問う例えとして、水が半分まで入ったコップの話があります。そのコップを見て、「半分しか入っていない」と思うか「半分も入っている」と思うかで、状況は同じでも人の心の在り方は180度変えられるのです。
うまくいかなかったことではなく、うまくいったことを意識的に探してみてください。物事を見るフレームを変えてみると、ポジティブに解釈でき、自信につながり、仕事に対するモチベーションも徐々に上がるでしょう。
信頼できる人間に相談する
人を選ばず相談を持ちかけてしまうと、いつの間にかその話が職場で筒抜けになり、さらなるトラブルの引き金になりますので、信頼できる人間に相談することが重要です。
信頼できる人間かどうかを見極めるためには、「他人の悪口を言わない」「言うことが一貫している」「思慮深くて優しい」など普段の人付き合いの中で人を見る目を養っておくのも大切です。
もし上司や同僚に相談できない場合は、外部の相談窓口を利用する方法もあります。
例えば、
- 労働条件相談「ほっとライン」
- 総合労働相談コーナー
- 職場のトラブル相談ダイヤル
など
仕事がうまくいかないから辞めたいは思い込みかも
一概に仕事ができないから辞めたほうが良いとは言えません。なぜなら、「仕事ができない」「自分は劣っている」というのは、ただの思い込みである可能性があるからです。
自分に足りない能力や知識を把握し、正しく対策対処すれば解消できることもありますから、まずは自己肯定感を下げるネガティブな感情思考を手放しましょう。辞めたい理由を冷静に考察することが大切です。
他人と比べて落ち込んでいるだけの可能性大
優秀な同僚と比較すればするほど、自分の欠点ばかりがクローズアップされてしまい気持ちが落ち込むでしょう。自己肯定感が低下するとさらに自信をなくし、「仕事を辞めたい」と思う気持ちは強まるばかりです。
大切なことは、周囲の人と比べるのではなく、過去の自分と比較してどう変わったかを意識することです。
才能が開花するスピードや仕事にやりがいを見いだせるスピードは人それぞれ違いますから、現段階で仕事がうまくいかないからといって、すぐに離職するのは危険です。
まだ成長していないだけ
自分のスキルがまだ業務に到達していないだけで、「自分は仕事ができない」と思っていませんか?
特に新人や新しい仕事を任されたばかりの最初の時期は、仕事がうまくいかなくて周りに迷惑をかけて当然です。
OJT(On the Job Training)などの現場で、担当者の新人教育が十分に行われていないことが原因で、仕事の要領が分からず作業効率が悪いだけのケースもあります。
一時的に周囲のスピードに付いていけていない可能性もありますので、しばらく様子を見て回数をこなしてみましょう。
ちなみに完璧主義者や報告・連絡・相談が苦手な人も、自分自身の問題で仕事がうまくいかないと思い込んでいる可能性がありますので、気を付けましょう。
会社の体質に問題があっても仕事はうまくいかない
仕事がうまくいかないのは、あなた自身の問題ではなく会社の体質に原因がある場合があります。
ブラック企業に明確な定義はないものの、もし以下のような社風や待遇の悪さには要注意。職場(組織)に問題がある可能性がありますので、早めに退職を検討しましょう。
- 残業や休日出勤が多い
- 勤務時間が明らかに長い
- パワハラ、モラハラ、いじめがある
- 就業規則が異常に細かい
- ノルマが厳しい
- 社員の離職率が高い
- 簡単に仕事を辞めさせてくれない
など
ブラックな会社は、1日で終わるはずのないノルマを与えてきます。そして業務時間内に終わらなければ、あたかも仕事ができない人間のような扱いをしてくるのです。
ブラック企業に居続けていると、「自分はダメな人間だからここを辞めるとほかに行くところがない」という意識が植えつけられ麻痺してしまうので注意が必要です。
本当に仕事ができない人の特徴
仕事ができないと感じている人には、本人の性格や特徴が大きく影響します。
本当に仕事ができない人には、下記のような特徴があります。
- 相談や報告で問題点を解決できない
- スキルより高い仕事を任されている
- 極度の完璧主義者
- 結果を出せていないのに言い訳や愚痴が多い
- マイナス思考で打たれ弱い
- 内面の経験が不足している
- 失敗を繰り返す
- 時間や期限が守れない
- 指示を待ってばかりで自分で考えない
など
もし上記のようなことを、自分自身で把握できていれば改善点も見えてきます。
例えば、ミスや失敗を繰り返す人は、手順をメモしたり、自分が理解できるまで確認(学習)したり、上司に報告・連絡・相談するといった具体的な行動で再発防止につなげましょう。
転職活動で現状を打破できるなら退職しても問題ない
もし甘えや逃げではなく、転職活動で現状を打破できるなら、転職を視野に入れてみましょう。
自分に向いている業界や職種へ転職できると、まるで水を得た魚のように仕事へのやりがいを感じ、積極的にキャリアアップ・スキルアップに励むようになります。
在職中に、web上の転職サイト(マイナビなど)や転職エージェントに登録するのもおすすめです。サイト上で、人材の適性診断が無料で簡単に受けられ、アドバイザーによるカウンセリングを直接受けることも可能。
あなたの経歴・専門・実績などを元に、業界、仕事内容、給料、年収、労働時間、働く期間などの希望を考慮して、キャリアアップの相談支援が受けられます。
転職する際、今の職場での人間関係が最悪で退職届を提出しにくい場合は、退職代行を使用するのも手段です。精神的に辛い場合は、堂々と頼れるものを活用しましょう。
思うように評価されない人が転職前に考えること
仕事で思うように評価されない人は、転職する前に評価そのものの「妥当性」と「信頼性」を問う必要があります。
あなたが仕事がうまくいかない・できないと思っているのは、評価者の評価基準や体制が原因かもしれません。
本当に成果を出せているのか
成果というのは、企業や上司によっても解釈が異なります。
ビジネスにおいて成果を出し続けるためには、行動力・決断力・交渉力・考察力などが求められますが、自分では努力した結果が出ていると思っていても、利益を追及する会社では売上以外に全くコミットしないこともあります。
企業が求める基準(数字)を満たさないまま、ほかのことに力を注ぐのはエネルギーの無駄遣いですから、企業が求めている基準を知り、定期的に成果や実績を振り返り検証しましょう。
場合によっては、営業部→人事部/編集部など、適切な部署へ異動することで、働くモチベーションや意思が高まり成果を発揮しやすくなることもあります。
評価者に成果が上手く伝わっているか
普段、直属の上司や中間管理職とあまり接点がない場合は、評価者に成果が伝わっていない可能性も考えられます。
あなた自身がいくら努力していたとしても、上層部はそのプロセスまでは知る由もなく、結局のところ売上成績(数字)だけでしか判断できないため評価が偏ってしまうこともあります。
成果が正しく評価される環境かどうか、自分を取り巻く人事構成やその人たちとの関係性(距離感など)も重要です。
回りと比較して評価が同等か
リーダーシップ、コミュニケーション能力、タスク処理能力などのように数値に表れない能力をどう測るかは、評価者にとっても難しいところです。
営業成績など数字で示せる「定量評価」と違い、「定性評価」の基準づくりは難しく評価基準が曖昧になりがち。評価者の主観や価値観に大きく左右されるため、評価にバイアスが生じる可能性があります。
そのため、自分よりも結果を出せていない人の方が評価が高かったり、反対に自分以外に結果を出している人がいても、自分と同等の評価しかされていないというケースも。
評価に納得がいかなければ、評価者に質問して評価体制を確認することも必要でしょう。
成果を出せていない人が転職前に考えること
厚生労働省が発表した令和3年上半期雇用動向調査結果に示されているとおり、30代(男性女性)では100人中5~9人ほどは離職者がいる計算になります。
退職者だけでもこの人数がいるということは、退職するべきか悩んでいる人はもっと多いということです。
感情だけで「辞めたい」と思わず、まずは以下2点について、冷静に自己分析してみましょう。
成果を出せないのは何故か考える
真面目に働いているのに成果が出せない、頑張っても報われず給与が上がらないのは何故か…。まずは自分の方向性が間違っていないか確認してみましょう。
評価者(上司)は、評価対象のポイントがあり、そこから外れる場合はどんなに結果を出しても評価されません。
仮に営業数字が評価の全てという企業では、どんなに資料作成が上手だったり、顧客からたくさんの褒め言葉をもらったとしても、結果が数字として示されなければ成果が出せていないことと同じなのです。
転職して問題が本当に解決するのか冷静になる
仕事に対する意識が低い人は、今後環境を変えても転職先でまた同じような課題にぶつかるでしょう。
現課題をクリアし次のステージへ前進するためにも、ここで一度「転職して問題が本当に解決するか」をじっくり考えておく必要があります。
現在の仕事で一度成果を出してからもう一度転職を考えるのも良いですし、「自分は仕事ができない」「ダメな人間だ」などと感情論だけで判断せず、自分の意識や仕事ぶりを冷静に内省することが大切です。
仕事がうまくいかなくて辞めたいときは多角的な視野から考える
最後のまとめとして、仕事がうまくいかなくて辞めたいと思っている人は、客観的・多角的に物事を判断することが一番重要です。
なぜうまくいかないのか、何でも良いので思いつくことを紙に書いてみましょう。ちなみにパソコン上で書くのではなく「白紙に手書き」のほうが多角的に見えてきます。
書き出した課題に対して、「あなた自身で解決できそうなこと」「会社側の体制課題」などをグループ分けしていき、それぞれの改善点を検討してみてください。