退職を切り出す勇気の出し方11選|上司に伝える際のポイントも紹介!

退職を切り出す勇気は、どうすれば湧いてくるのでしょうか?

上司への切り出し方や伝えるべき内容を考えると、頭の中が混乱します。

今退職を切り出したいと悩んでいるあなたに向けて、本記事では勇気を出して退職を切り出すためのコツを伝授。あなたが思っているより、簡単な行動で退職を切り出す勇気は沸き上がります。

退職を切り出す際の注意点やマナーも記載しているので、これから退職を切り出そうと画策している方はガイドブックとして本記事を活用してください。

退職を切り出す勇気を出す方法

昼の街

退職を伝えた後の気まずい思いや自分に対する上司の冷たい視線が心配でなかなか勇気が出ない気持ちも分かりますが、まずは落ち着きましょう。

ここから退職を切り出す勇気を出す方法を解説します。

退職理由を客観視する

なかなか退職を切り出せない方は、退職理由を頭の中で明確にしましょう。何故退職したいのか客観視すれば、場面に応じた対処法を模索できるはずです。引き止めを想定した上で返答を準備するなど、退職を切り出した後のトラブルを回避する手段を具体的に考えられるようになります。

退職理由を整理すると、本当に会社を辞めるべきなのか見つめ直す良い機会にもなるでしょう。客観的に考えても退職意思が揺らがないなら、会社を辞めた後の後悔は限りなくゼロに近くなるはずです。職場だと気が散るので休日に時間を作って脳内を整理するのが、おすすめです。

余裕のある時期に切り出す

繁忙期は自分も会社も業務に対するプレッシャーで退職に意識が向かないので、比較的落ち着いている時期に決意を固めましょう。せっかく勇気を持って切り出しても忙しい時期だと対応を後回しにされがちです。

余裕のある時期に切り出せば、上司につらく当たられる可能性も低いでしょう。退職を切り出す勇気が出ない大半の原因は、上司の顔色を伺っているから。時間をたっぷり作って話し合いできる寛容な状態なら、上司も理不尽にあなたの退職を叱責しないはずです。

退職を伝える際にあまりに切羽詰まった状態だと緊張のあまり泣く人も一定数います。恥ずかしい思いをしないためにも、切り出すタイミングを見定めるのがベストです。

5W1Hを意識する

5W1Hを意識して伝えるべき相手と適切なタイミングを掴めれば、勇気は自ずと湧いてきます。5W1Hとは「誰に・いつ・どこで・何を・何故・どのように」の総称。切り出す勇気がなかなか湧かないのは、頭の中で切り出す環境の整理がついていないから。

おすすめの5W1Hは、以下の表を参考にしてください。

5W1H 内容
誰に 直属の上司
いつ
  • 辞める1~3ヶ月前
  • ボーナス支給後
  • 繁忙期を避けたタイミング
何を 退職の話
何故 退職したい理由
どのように
  • 対面で「お話があります」と切り出す
  • 無理ならメールを使う

切り出す状況を具体的に絞れれば、混乱せずスムーズに話を進められるでしょう。ネットでも「退職 言い出せない怖い」などのキーワードで検索している人が多いですが、ポイントを絞れば退職を切り出すのは決して怖くありません。

切り出す日にちを決める

勇気を出せないときこそ、具体的に切り出す日にちを決めましょう。期間を設けないで流れに任せていると、ダラダラ先延ばしになります。先延ばしになればなる程勇気が出ないので、退職を決断したら早めに期日を設定してください。

切り出す日にちは決めて良いですが、退職日は一方的決めないよう注意しましょう。退職日はあくまで上司と相談して調整してください。

退職準備を進める

退職準備を進めると、気持ちが整理されて切り出す勇気を抱きやすいです。引き継ぎを早い段階で始めておけば、後任に迷惑をかける可能性も低いでしょう。

急に辞めると言われたら、実際問題企業にも上司にも大きな負担になります。転職活動モードに切り替えるため、退職準備を着実に進めて切り出さざるを得ない状況を自ら作ってください。

周りを固める

友人の誰かに退職を宣言すると、もう後戻りできないので自然と勇気が出てきます。宣言したのにいつまでも退職を切り出さないと罪悪感にさいなまれるので、強制的に退職に向かって歩み始めることになるでしょう。

仕事の話を気軽にできる友人がいないなら、SNSに宣言するのも対処法の一つ。不特定多数の他人に見られる場面で宣言してしまえば、撤回しようがありません。周りを固めて前向きに退職に踏み出しましょう。

退職のメリットを考える

退職すると、思ってもみなかったメリットが次々出てきます。退職を切り出す勇気を持ちたいなら、退職のメリットをリストアップしましょう。

具体的に退職すると得られるメリットは以下のとおりです。

  • 自由な時間が増える
  • 交流に変化がある
  • 環境が変わる
  • 年収がアップする可能性もある

退職した後のメリットとデメリットを天秤にかければ、今自分がすべき重要な行動が見えてくるでしょう。自分の意思で退職を決意すれば、辞めた後の後悔はかなり少ないのではないでしょうか。勇気を出すためには現状と未来を比較することも重要です。

意識を変える

不安な気持ちは分かりますが、考え方に変化を加えれば退職を切り出す勇気は簡単に得られます。確かに退職には一定の覚悟が必要で、反発されたら精神的にダメージを負うでしょう。上司に詰め寄られるのは怖いですが、退職を伝えるのは一瞬。伝えてしまえば、後はスルーして退職日まで耐え続ければ良いだけです。

退職日は基本的に退職を切り出してから2週間後。たった2週間の辛抱で人生に希望が溢れるならとポジティブに考えれば現在の不安は軽減するでしょう。有給で休みを取得すれば、実質的な出勤日数は2週間未満で済みます。

退職代行を利用する

自力で切り出す勇気が出ないなら、退職代行サービスに依頼しましょう。自分で切り出すと切り出し方や手続きのやり方も全て自分で考えなければいけません。退職代行はあなた自身の代わりにプロが退職を切り出してくれる上に、各手続きも担当してくれます。とにかく精神的に安定したいという方は、退職代行に任せましょう。

退職代行サービスは昨今世間で注目されている業界であり、あなたと同じような悩みを抱えた人々が今まで多数利用して円満退社に成功しています。場合によっては即日退社も夢ではありません。一人で思い詰めず、退職代行に手を伸ばしてみましょう。まずは、電話やメールで気になる退職代行の会社に無料相談してください。

切り出すときは相談ではなく報告する

退職の切り出し方は、あくまで相談ではなく報告。勇気をなかなか出せない人は逃げ腰の低姿勢で相談しがちです。中途半端な言い方をすると、上司は容赦なく交渉して退職を引き止めます。中には緊張しているあなたに非難を浴びせるひどい上司もいるはずです。

上司に搾取されないためには、相談ではなく「辞めます」と言い切りのセリフで伝えましょう。意志は固いということをアピールしてください。労働者は誰でも等しく退職の自由を保障されています。マナーを守って失礼のないように伝えれば、上司も納得してくれるでしょう。無理やり引き止めるなら労働組合など然るべき機関に相談してください。

退職を切り出してもどうにかなると考える

退職を切り出す勇気がない人のほとんどが、将来を不安に思っているはずです。

  • 会社が今後どうなるか
  • 同僚と気まずい雰囲気になるのではないか
  • キャリアに傷がつくのではないか

上記のような悩みは、考えてもどうにもならないことです。あなたが退社しても会社は変わらないですし、辞めてしまえば職場の人とは無関係。1人退社したら、後は求人を出して新しい人材を教育すれば良いだけなのです。今の会社を辞めれば、職歴が増えてさらに条件の良い会社と巡り合える可能性が高いです。周りのことよりも、自分がこれから体験できるであろうメリットに目を向けて前向きな気持ちで退職を決意しましょう。

上司に退職を切り出す際のポイント

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退職を切り出す際には、いきなり辞めますと宣言するのではなく切り出しやすい雰囲気を設定しましょう。仕事を辞めると伝えるのは誰だって気まずいものです。

上司の都合も尊重して、以下の方法で話しやすい環境作りに努めてください。

アポをとる

前触れもなくいきなり「辞めます」と言い出すのはハードルが高いので、まずは上司にアポを取りましょう。

直接「お世話になっております。お話があるのですが」と声をかけても良いですし、メールで相談しても構いません。文面でアポを確保するなら、LINEよりはメールのほうが印象は良いでしょう。

上司に都合が良い日にちや時間帯を聞いて、日程を調整してください。心の準備ができれば後は話す内容を整理するだけです。日取りが決まったら退職届を準備しましょう。

話しやすい環境を作る

退職を切り出すときは、上司と二人っきりになれる環境を作ってください。お昼休みに食事に誘って雑談を交えつつ、本題に切り込むと自然な形で話が進みます。会議室など周囲に人がいない環境もおすすめです。堅苦しい環境だと言葉選びに苦労するので、あくまで自然体の雰囲気で徐々に話題を仕事の方向に向けましょう。

雰囲気に任せる

気持ちを伝えるまでには時間がかかりますが、話しやすいムードになったら雰囲気に任せて早めに「辞めます」と伝えましょう。多少気まずい雰囲気になりますが、切り出してしまえば後は上司と退職日や引き継ぎの相談をするだけです。

100%あなたの希望に沿った退職条件は揃わない可能性が高いですが、理解のある上司ならある程度あなたの希望を汲んでできる限り早い退職日を設定してくれるでしょう。

勇気が出ないときもマナーは守って

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勇気がなかなか出なくて余裕がないときも、上司に対する配慮は忘れずに。最後まで会社のことも考えるのが、社会人としてのマナーです。

以下が、退職を切り出す際に守りたいマナー一覧になります。

  • 伝えるのは直属の上司
  • アポを取って1対1で話す
  • なるべく対面で伝える

上司の都合もきちんと配慮して、一方的な報告にならないよう気を付けてください。人間関係に不満があったとしても、目的は上司を論破することではなくトラブルなく会社を辞めることだと忘れずに。会社がストレスだからといってバックレや無断欠勤をすると社会的信用を失うリスクが高いので絶対止めましょう。

退職を切り出す勇気が出ない理由

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退職を切り出せない理由は様々ありますが、どの不安も意外とどうにかなるものばかり。

以下が、退職を切り出す勇気を持てない人が抱きがちな不安です。

    • 上司の反応が不安
    • 退職後が不安
    • 職場の人に迷惑をかける
    • 家族への申し訳のなさ
    • 退職を伝えるのが面倒くさい
    • 引き止めが不安
    • 退職後が不安

ほとんどの不安が自分と直結しないものです。退職した後解決するであろう不安ばかりですし、退職後の収入は無職にならない限り必ず立て直せます。

一時的な不安で自分の可能性を打ち消すのは、とても勿体ないことです。入社したての頃と比べて、現在のあなたは実績をしっかり築いています。真面目に転職活動をすれば収入増も十分あり得るのです。

今よりもっと明るい生活が待っていると希望を抱いて、勇気を振り絞りましょう。

メールでアポを取ると気持ちも整理しやすい

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どうしても直接切り出す勇気が出ないときは、メールで上司に連絡を取るのが安心できる方法です。特に新卒社員は萎縮して上司に話しかけにくいでしょう。

Yahoo!知恵袋では退職を切り出しにくいという質問に対して、上司のパソコンにメールを送りましょうという経験者の回答が投稿されています。

メールであれば、日付や時間帯も文章として残るため日程調整の齟齬がありません。場合によってはメール確認後すぐ上司が時間を確保してくれる可能性もあるでしょう。

心の準備ができる上に伝えることを脳内で整理できるため、顔を見ずにアポを取る方法は画期的といえます。

退職を切り出す勇気は冷静になれば湧いてくる

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退職を切り出す勇気は、一度自分を見つめ直すと意外と簡単に湧きます。

現在勇気を持てない方は、少しパニック状態になっている可能性が高いです。退職理由を客観視して、将来のビジョンをポジティブに描きましょう。上司にアポを取れば後は意思を伝えるだけです。どうしても自力で切り出せないなら、退職代行利用も検討しましょう。

退職を考えるということは、少なからず会社に不満があるはず。理不尽な評価に憤りを感じても、マナーを守った意思表示をしてください。時折喧嘩に発展してバックレてしまう人もいますが、社会人として決して許されざる行為です。思うところあっても、円満退職を目指しましょう。

退職を切り出しにくいのは誰でも同じ。勇気を持って踏み出した先には、きっと明るい未来が待っているはずです。

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