上司が威圧的で辞めたい!威圧的な上司の特徴&おすすめの退職方法!

威圧的な上司のもとで働いていると、誰でも自信がなくなるものです。職場に行くのが嫌で一刻も早く逃げたいと思っている人もいるでしょう。

そこで本記事では、上司が威圧的で辞めたいと思ったあなたに、威圧的な上司の特徴&おすすめの退職方法を解説します。

上司が威圧的で辞めたいなら辞めても問題なし

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上司が威圧的な態度(罵倒、嫌味、悪口、理不尽な八つ当たりなど)を取るのは、決してあなたのあなたのせいではなく、上司自身に原因があります。

職場によっては数年単位で部署異動があり「あと〇年で人事異動だから」と目標に向かって耐える人もいますが、人事異動がない会社では体調やメンタルが崩壊する前に、職場に見切りをつけることも必要です。

決してあなたの甘えや逃げなどではなく、上司が威圧的で辞めたいなら辞めても良いのです。辞めても問題ない理由として、以下のようなことが挙げられます。

仕事は上司の機嫌をとるためのものではない

高圧的な上司の機嫌を上手くやりくりできる人もいますが、そんなことに神経と時間を使うのは人生の無駄。上司を褒め讃えて一時的に機嫌を良くしたとしても、威圧的な態度は根本的に変わらないでしょう。

「今日は上司の機嫌が悪くないかな?」「怒鳴られないかな?」といつも萎縮しながら仕事をしていると、本来の力が発揮できず集中力に欠け、仕事のミスも増えてしまうことも。そしてまた上司に叱責されるという悪循環に陥るのです。上司の機嫌をとるために就職したわけではないと肝に銘じてください。

周囲は簡単に変わらない

理不尽な上司や雰囲気の悪い会社(組織)を変えようと頑張る人もいますが、一人の従業員が動いたところで、人の気持ちや組織全体を変えるのは至難の技です。

なぜ周囲は簡単に変わらないかというと、「本人」自身が価値観をアップデートする必要があるからです。威圧的な上司を変えたいと思っても、上司自身が「このままじゃだめだな」と思わなければ残念ながら変わりません。過去の経験(アクション・行動)が物の見方を決定付けることから、上司自身の「主体性」がないところに、価値観のアップデートは起こらないと考えられます。

上司自身が「実現したいことがあるけどうまくいかない」と自覚するのを待つより、自分が転職したほうが圧倒的に効率が良いものです。

否定されてばかりでは成長できない

人間ですから、誰でも仕事で間違いを犯すことはあります。ミスや過ちに対して注意を受けるのは仕方がありませんが、そこで「何故失敗したのか」「どうしたら失敗が減るのか」を問い、部下自身の自律性を高めるのも上司の仕事です。

一方、理由も聞かずに頭ごなしに否定されらどうでしょうか。出世するためには、上司の高圧的な態度に負けない屈強なメンタルを鍛える必要もあるかもしれませんが、多くの人は萎縮した精神状態で仕事のモチベーションを維持するのは難しく、業務のパフォーマンスも落ちてしまうでしょう。

何より働く人の成長の機会が奪われてしまうことが、一番の損失です。部下の意見を聴いて作業効率を整えたりしてくれたり、努力を認めて成長を促してくれるような上司の元で働きたいものです。

上司が威圧的な環境は異常

威圧的な上司のいる会社に居続けることで感覚がマヒしてしまい、「この環境は異常だ」と思わなくなったら世も末です。組織の中に、精神的・身体的苦痛を与える人や職場環境を悪化させるようなパワハラ上司がいること自体が異常だと気付いてください。

職場の規模にもよりますが、企業には一般的に以下のような役職があります。

  • 代表取締役社長
  • 専務取締役
  • 常務取締役
  • 本部長
  • 部長
  • 次長
  • 課長
  • 係長
  • 主任
  • 一般社員

つまりあなたの直属の上司が社長でない限り、上司の上にはさらに上司が存在するわけです。もし部下にパワハラ行為をしている人を、幹部たちが見て見ぬふりをしているような組織は救いようがありません。不健全な環境に早く別れを告げ、転職して健全な職場を探してください。

上司が理由で辞める人は多い

厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」では、給料の少なさや業務内容の辛さよりも「人間関係」を理由に離職している人が40代で上回っており、さらに厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況」の回答よると、離職理由として「人間関係がよくない」が26.9%を占めています。

これらの結果から推測すると、威圧的な上司が嫌で辞めたいという人は意外に多いものです。ですから、こんなことで退職したい自分は甘えや逃げなのでは?と自分を責めたり、孤独感や疎外感を感じる必要はありません。

パワハラ上司には退職代行利用がおすすめ

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例えば、社会人経験が浅い20代社員など上司とのパワーバランスが顕著な場合、面と向かって辞めることを言い出しにくい場合もあるでしょう。

そんなときは、退職代行サービスを利用するのがおすすめです。

退職代行サービスとは、労働者本人に代わって弁護士や代行業者が会社に退職の意思を伝えるサービスのことで、10年以上前から利用されています。

労働者に代わって業者が退職届を提出してくれますので、脅迫や嫌がらせに怯える必要はありません。民法627条にある法律上の取り決めによって、退職代行サービスを利用すれば大企業やブラック企業であっても100%退職できます。以下は、退職代行サービスへの一般的な手順です。

        • STEP1
          申込みor相談
          連絡手段はメール・電話・LINEが一般的
        • STEP2
          情報共有
          依頼者の個人情報・会社情報を教える
        • STEP3
          支払い
          利用料金を現金・クレジットカードなどで支払う
        • STEP4
          打ち合わせ
          担当者と決行日時・退職理由などを決める
        • STEP5
          実行
          業者が会社に退職の意向を伝える
        • STEP6
          経過報告
          業者が会社とのやり取り状況を依頼者に報告
        • STEP7
          アフターフォロー
          失業給付の申請・転職のサポートなど

ちなみに、退職代行の種類とサービスは、主に以下の3種類があります。対応可能な範囲はそれぞれ異なり、利用料金にも幅がありますので、一度調べてみると良いでしょう。

項目 一般業者 労働組合 弁護士
有給交渉 ×
未払い請求 × ×
損害賠償対応 × ×

威圧的な上司の特徴

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威圧的な上司は、何か面白くないことがあるとすぐに不機嫌になり、部下に対して理不尽に叱責したり、不満の捌け口にするでしょう。威圧的な上司がいる環境で働き続けていては、自分でも知らないうちにうつ病など心身に悪影響を及ぼしていることもあるので要注意。

もし上司が以下の項目に当てはまれば、あなたの上司=パワハラ上司である可能性があります。早速チェックしてみましょう。

些細なことで怒る

威圧的な上司は、些細なことで周囲の人間を怒鳴り散らします。このタイプの上司は具体的・建設的な発言はできず、まるで5歳児のように自分中心&感情まかせな発言で周りを困惑させます。

ストレスの許容量が小さく、すぐに感情が溢れてしまう人は、遺伝や環境、食生活の乱れなどによる脳内物質の影響という学説があります。ほかにも、自分が優位に立ちたい、神経質な性格、慢性的に脳が疲弊しているなどの理由が挙げられます。

マウントを取る

自分が相手より優位であるとアピールする行為(=マウント)をとる上司は、自分のステータスを自慢したり、他人を小馬鹿にしてきます。 立場や実績を誇張し、自分は偉いと勘違いしているからなおさら厄介です。マウンティング上司の特徴的な発言の一例は、以下のとおり。

  • こんなこともできないの?
  • 自分は1回で昇進試験に合格した
  • これだからゆとり世代は…
    など

言葉遣いが乱暴

言葉遣いが乱暴であることも、パワハラ上司の特徴です。普段から乱暴な言葉を発する人は、長年暴言を吐くのが習慣となっていることが多く、自分の存在を大きく見せたいという深層心理も関係しています。ひどい場合は、物を投げて罵声を浴びせ威圧してくる上司もいるので注意が必要です。

言葉には「言霊」があり、日本では古代から自分が発した言葉には「力」があると考えられてきました。ビジネスで成功している一流の人は、言葉を大切に扱っています。乱暴な言葉でマイナスのエネルギーを発するパワハラ上司とは、早く距離を置いた方がいいでしょう。

パワハラの自覚がない

威圧的な上司の多くは、自分の行動がパワハラであることに気付いていません。自己認識していないから余計に厄介です。

例えば「Z世代の価値観」に関する記事を読んだとします。記事を読むのは疑似体験・経験にはなるので良いのですが「わかったつもり」で終わり、次の瞬間には「これだからイマドキの若者は…」と平気な顔で威圧してくるのです。

相手の立場に立って物事を考えられたら、そのようなことは言えないはず。パワハラの自覚がない上司は相手のことを慮ることができないのが特徴です。つまり、想像力が低いのです。そんな上司には「嫌がっている」ことをしっかり伝え、自覚してもらう必要がありますが、本人に自覚がないのでなかなか難しいものです。

昭和気質

厳しい縦社会の中で生きてきた上司たちは、自らの経験から威圧的な態度をとる人もいます。自分も上から厳しくされていたため、部下に厳しい態度を取るのが当たり前という「昭和」気質を今もなお引き継ぐストイックタイプ。

例えば以下のような言動は昭和気質の特徴です。

  • 男尊女卑
  • 面倒な作業は全て部下に丸投げ
  • 時間厳守やルールの徹底
  • 軍隊のような指導
  • 年功序列が正義
  • 否定から入る
  • 部下は朝早く来て遅く帰るべきだと思っている
    など

限度を超えた厳しい発言や態度は、パワハラにつながります。昭和時代の価値観を完全否定しているわけではありませんが、令和時代を生きる私たちの価値観を理解しようとする姿勢を示してほしいものです。

ひいきが激しい

気に入った部下だけをひいきする上司も、ほかの従業員から嫌われます。同じ業務を行い、実績や成果も同じなのに、ひいきされている部下だけが高評価をもらいやすいというのは甚だ不満です。ボーナスの査定や昇進に影響を与えるだけに、死活問題でもあります。

ひいきされて昇進した人は、またお気に入りを昇進させてしまう悪循環を繰り返す可能性があります。上司が特定の人だけをえこひいきしていると感じると、多くの部下たちはやる気を失い、離職率の高い職場となるでしょう。

目上の人には媚びる

いわゆる「長いものには巻かれろ」タイプの人です。目上(上司の上司)にはゴマをするのに、部下に対しては偉そうな態度をとる上司。自分の立場を守りたいと思っている人は、序列を気にするあまり、目上の人間には意見が言えません。

「偽りの権威性」を誇示する上司の下で働いていると、何か問題が起きたときに急に責任逃れをされてしまいいつの間にか部下が悪者にされてしまうこともありますから、注意したいものです。

自信過剰

威圧的に接する上司は、往々にして自分が偉いと勘違いしていることがあります。自信過剰が故に、部下から「うざい」と思われていることに気付かず、自慢話を続ける傾向にあります。例えば、以下のようなことを偉いと勘違いしていることも。

  • 年上だから偉い
  •  職場で役職が付いたから偉い
  •  キャリアが長いから偉い
  • 学歴が高いから偉い
  • 給料が多いから偉い
    など

自信過剰な背景には、承認欲求が人一倍強い傾向があります。それは、自己肯定感が低いことの裏返しでもあります。優秀な上司は、職歴年数や給料、学歴などを自慢したりせず、常に周りに感謝し、謙虚な姿勢を忘れないものです。

自分を正当化したい

ミスを指摘されても「自分は悪くない」と言い訳して自分を正当化する上司もいます。プライドが非常に高く、視野が狭く、思い込みが激しいため、全体を俯瞰したものの見方や考え方が苦手です。

自分が認めていない相手を見下す傾向があり、その相手からの意見には取り合おうとしません。自分は悪くない=すべて他人や環境が悪いと思っているので、自分より立場的に弱い部下を叱責するだけで、上司が人として成長するチャンスを逃している残念な人です。

威圧的な上司への対処法

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退職が決まっても、その間上司と過ごさなければならないのは億劫です。しかし、退職してしまえばパワハラ上司からのストレスからも解放されますので、残りの日々をできるだけ前向きに過ごしましょう。

退職日まで有効的に過ごす対処法を解説していますので、参考にしてみてください。

上司の目上に相談

威圧的な上司には、さらに上の目上の人に訴えると効果的です。部下には強くても上から言われると弱い傾向にあるのがパワハラ上司の特徴です。

ただし、パワハラ上司の耳に目上に相談したことを知られてしまうと、余計に風当たりがさらに強くなることがあるので、上司の上司はどんな人物であるか見極めも必要です。パワハラ上司を何とかしてほしいというよりは、他の部署への異動を相談してみるのがおすすめです。

もし上司の目上の人に相談できない場合は、会社の人事部を頼ってみるのも良いでしょう。

気にせず割り切る

この世には「パワハラ人間が存在するものだ」と認め、気にせず割り切る気持ちも必要です。次の転職先にパワハラ上司がいないとも限りませんから、上司の機嫌とりも自分の業務(これも給料の範囲内)と割り切って仕事に専念するのも一つの方法です。

高圧的な上司は、部下を見下すことで自信のなさや不安から目を背けており、自分の気持ちを言葉ではうまく伝えられない未熟な人間なのです。自分も相手も完璧な人間ではないことを理解し、退職日まで割り切って対応してみましょう。

反抗しない

威圧的な上司に反発するだけ無駄です。反発して言い返すと、逆に倍返し以上に相手の怒りをかう可能性もありますので、退職日までは素直に従いましょう。

嫌いな相手だからといって、上司を完全に無視するのはNG。挨拶や業務連絡など、最低限の礼儀やコミュニケーションは社会人として必要です。あなた自身の人格は損なってはいけません。

パワハラ上司とは、あくまで仕事に支障が出ないくらい適切な距離をとり、罵声や理不尽な八つ当たりをされても反抗せず「はいはい、あなたの対応は想定内です」と心の中で返答するくらいの適当さで構えてみましょう。

機嫌が良いときのみ関わる

上司と部下という立場上、全く関わりを持たないようにすることは難しいものです。そこで、上司の機嫌が良いときだけ関わってみてはいかがでしょうか。感情が分かりやすいパワハラ上司は、表情や雰囲気から機嫌の良し悪しを察することが可能です。

ちなみに上司の機嫌が悪くなりやすい時間帯(一例)は、以下参照。

  • 朝方
  • 会議前
  • 退勤手前
  • 繁忙期

接触回数を減らすことで、細かい指摘をされたり嫌味を言われたりすることも減り、上司に対するストレスも軽減されるでしょう。

文面でのやり取りにする

気分がコロコロ変わる上司は自分の発言内容も忘れがちです。言ったor言わないの問題が起こると余計に厄介なので、パワハラ上司とのやり取りは口頭ではなくメールなど文面でのやり取りがおすすめです。

メールであれば履歴が残りますので、何か問題があったときの証拠としても使えます。苦手意識のある相手であっても、送る文面は失礼のないよう丁寧に送りましょう。

威圧的な上司はほかの従業員からも嫌われる

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上記のように、パワハラ上司はほかの従業人に対しても威圧的です。威圧的なパワハラ上司が職場にいたら、誰だって退職を決意したくなるものです。決してあなたのメンタルが弱いからではありません。

ほかの同僚や従業員が離職して自分の周りから人がいなくなって初めて、パワハラ上司はこれまでの自分の言動を振り返るのかもしれません。哀れな末路を待つ前に、自分の言動を改めてほしいものですね。

威圧的な上司からはいち早く逃げよう

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もし威圧的なパワハラ上司に悩まされている場合は、うつ症状がひどくなる前に早めの対応が大切です。甘えでも逃げでもなく、仕事を辞める正当な理由です。

威圧的な上司にどうしても耐えられなくなったら、まずは周りの人(人事部や上司の目上など)に相談して休養をとってみましょう。もしどうしても精神的に辛く、仕事を辞めたくても自分で対応が難しい場合は、退職代行サービスを検討してみるのも良いでしょう。

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