仕事が辛いから逃げたいと思っても、逃げたほうが良い事例と逃げないほうが良い事例があります。今逃げ出したいくらい仕事が辛い人は、どうすべきか本記事に目をとおして考えましょう。
仕事が辛い原因にも触れているので、何故こんなに仕事が嫌なんだと日々頭を抱えている方は、本記事で紹介した内容を見て自分に当てはまる原因を解明してください。
仕事が辛い逃げたいときの対処法
仕事が辛いから逃げたいときは、周りを上手く頼って自分の状況を見つめ直しましょう。場合によっては退職など今すぐ逃げたほうが良いケースもありますが、考え方次第で仕事を辞めずに精神的負担を軽減する方法もあります。
仕事から逃げたい程のストレスを抱えている方は、下記で紹介するメソッドを実践してください。
周りに頼る
逃げたい程仕事が辛いときに頼れるのは、身近な人や専門機関。1人で抱え込まないで頼れるべき人を頼りましょう。誰かの力を借りるのは甘えではありません。
仕事が辛いせいで業務から逃げたいときに頼れるのは、以下の人や機関です。
- 上司
- 人事
- 友人
- 親
- 総合労働相談センター
- ハラスメント相談室
- 心療内科のカウンセリング
仕事内容に負担がある方は、上司や人事など社内で頼れる人を見つけられるはずです。ハラスメントによって精神的ストレスが限界に達している場合は、専門機関への依頼だけでなく退職代行サービスを利用した退職を検討しても良いでしょう。
趣味が合う友人や親への相談なら、LINEを使って無料でアドバイスをもらえる可能性もあるので、上手く周囲を頼って逃げ出したい気持ちを解消しましょう。
今すぐ逃げるべき状況か確認する
仕事から逃げることは負けとみなす風習が一般的ですが、場合によっては今すぐ逃げたほうが良い事例もあります。
以下のパターンに該当するなら、仕事から逃げましょう。
- 将来のビジョンが明確
- 職場の改善が見込めない
- 病気のサインが出ている
先のことを明確に見据えていて出社が辛いなら、辞めても大丈夫。将来のイメージを描けるということは、自分の向き不向きや特性としっかり向き合えている証拠です。2023年最新の転職サイトで自分の市場価値を計測して、今の会社よりメリットが多い職場を見つけたら夢に向かって歩み出しましょう。
パワハラなど業務に支障をきたす粗悪な環境が形成されている場合は、タイミングを見て速やかに退職してください。もし専門機関に出る場合は、物的証拠を調査して提出してください。
退職=逃げるというイメージは社会人の中に未だ色濃く残っていますが、病気で辞める行為は逃げとはいいません。精神的なストレスは勿論、肉体的にどこかおかしいなと思った場合も早いタイミングで専門機関で診断を受けましょう。
今後の生活やお金のことは、療養して今までどおりの生活に戻ってから考えてください。今は休みを確保して健康に余裕を持たせるのが最優先事項です。適切な療養方法を、病院に確認しましょう。
会社がブラック企業ではないか規定を見返す
就業規則に明らかに違反しているなど、ブラック企業の可能性が高い会社は今すぐ去るべきです。ブラック企業は、将来的にもあなたに大きな悪影響をもたらすでしょう。
以下のような会社の体質を見つけたら、即刻逃げてください。
- 常に法外な残業がある
- 休日出勤を要求される
- パワハラが横行している
残業は月80時間が過労死ラインといわれています。危険ゾーン対象だと感じた時点で、問答無用で辞めましょう。行き過ぎたブラック企業は、当然体調にも影響をきたします。20代女性など若い世代がブラック会社に勤めると、パワハラだけでなくセクハラ被害にあう可能性も高いです。
どんなに労働条件が良くても、ブラック会社は違法性を含んでいます。キャリアアップを狙っているなら、転職して健全な会社でスキルを会得してください。
周囲に影響されていないか自問自答する
周囲に誰か転職を考えている友人がいると、自分も影響されて退職を考え出す事例は少なくありません。さして現職に不満がないのになんとなく職種や業種を変えようと思っているなら、一度立ち止まりましょう。
特に入社したばかりの新卒は、慣れない業務と新しい環境で長いものに巻かれがちです。マイナビなど転職エージェントに登録して求人を検索する前に、自分が今の職場に何故入ったのか初診に戻ってみましょう。
ミスが原因なら前向きさを取り戻す
上司に怒られたときは逃げたいくらい落ち込みますが、あくまで一時的な感情です。雇用期間が浅い内は毎日のように怒られて当然。ほんの数回ミスして怒られた挙句落ち込んでも、長い目で見たときに一時的な感情での退職は後悔にしか繋がりません。
理不尽なクレームに対する対応で落ち込むのも、一時的な感情です。
仕事は給料をもらうものなので、クオリティの低い成果物を出せば当然注意されます。もし失敗を連発して怒られても感情的に退職を選択せず、前向きな気持ちで自分の成長のために努力してください。
どうしても行き詰った場合は有給を取得してリフレッシュしましょう。有給休暇は社員の権利なので、一時的に逃げたい場合は友好的な手段です。当然ですが有給希望の申請は電話ではなく対面で行ってください。
周囲に自分の様子を尋ねる
仕事が辛いから逃げだすなんて甘えじゃないかと悩みを抱える人も多いですが、身近な人に甘えかどうか聞けば多くの人が「甘えではない」と答えるでしょう。
友人や恋人など、あなたの頑張りを身近で見ていた人は仕事で逃げることを否定しないはずです。家族であれば仕事以外のあなたの様子もよく把握しているので、顔色の変化といった身体的な疲弊度合を見抜いて積極的に退職を促してくれる可能性もあります。
最終的に退職を決断するのは自分自身ですが、現在の状況を客観的に判断するためにも甘えではないことを周りに確認してください。周囲があなたを認めてくれれば、今後働き続ける上での自信に繋がります。
命を捨てる逃げ方だけは避ける
いくら仕事が辛くて逃げたくても、自殺は絶対やってはいけない逃げ方です。
Yahoo!知恵袋に投稿されていた質問に「仕事が辛くて自殺したい人はいますか?」という内容を発見しました。回答には、死ぬことだけは絶対いけないと強い意志で説得する文章が綴られています。本当に希望できずに逃げだしたいなら、部署異動や転職など選択肢は様々。休職制度で一時的に療養期間を設ける方法も良いでしょう。最悪の場合仕事をしなくても生活できる可能性だってあるのです。
命を捨てなくても安全な逃げ方はたくさんあります。あなたの能力を活かせる最適な職場も、いつかきっと見つかるはずです。今は自分の人生を大事にすることを冷静に考えてください。
緊急性を要するなら、メールで退職相談をしても構いません。
細やかな目標設定をする
仕事が辛いときは、身近な小さい目標を設定してみましょう。目標は飛躍した大きなものではなく、段階的なものを設定してください。あまりに大きな目標をたてると、達成できなかったときに大きなストレスを感じてよけい仕事が辛くなります。
小さな目標を達成したら、自分の頑張りを認めましょう。漠然としたビジョンではなく、自分が築いたプロセスを通じて成長することが自己効力を高めて仕事に対するモチベーションを高める手段です。
自分を認めるときには他者と比較するのではなく、自分軸で実施してください。仕事に関しては周囲と協力して調和を図る必要がありますが、目標設定と達成は自分の目線を大事にしましょう。
コンプライアンス違反があれば人事に相談する
明らかに法律的に危険な行動をしている会社は、恐怖感から逃げたくなります。少しでもおかしいと思ったら、労働組合など身近な機関に連絡してください。会社全体が既にコンプライアンス違反を暗黙の了解としていて、内部の人事に訴えかけても対応してくれない可能性もあるからです。
会社の実態は入社してからでないと分からないので実際に働いてから危険性に気付くケースも多いでしょう。
少しでも人権を脅かされるリスクを感じているならば、速やかに退職意思表示をしましょう。
勝手な思い込みをなくす
職場の人間関係に悩んでいる人の多くが、他人の価値観を受け入れられない状況にあります。同僚や先輩に対して過剰に思い込みをしているなら、相手の価値観を受け入れる他者への共感力を身に付けてください。
仕事において自分の考えを理解してくれなくても、相手には相手の事情があるのです。会社の利益のためにあなたの判断を受け入れないケースもありますし、当人は合意していても社風からやむを得なく否決せざるを得ないケースもあるでしょう。
職場の人に過剰に期待するのではなく、相手の立場になって職務に取り組むことが重要です。
逃げられない状況を作る
マッチングアプリなどで恋人を作ると、強制的に逃げられない状況を作れます。20代後半~30代男女の多くが恋人との結婚を考えるでしょう。仕事から辛い適齢期の人が恋人を作れば、自然と将来のことを考えるようになるので「逃げている場合じゃない」と仕事を続けざるを得なくなるはずです。
恋人以外にも、自分のライフプランをきっかけに仕事から逃げられない状況を作ることは可能。
- マイホームを購入する
- 車を買う
上記のように大きな買い物をして多額の借入が必要になると、簡単に仕事を辞めるわけにはいきません。無理やり自分を追い込んでみると、仕事への見方が変わるでしょう。
仕事が辛いから逃げたいと思う理由
仕事が辛いから逃げたいと思う理由は、多くが自分の中に秘めた気持ちと関係しています。一度自分がどんなことに苦痛を感じているか正直に洗い出すと、何故こんなに辛いのか原因に気付くでしょう。
仕事が辛くて逃げたいと感じるのは、以下のような理由を自分一人で抱え込んでいるからです。
仕事量が多過ぎる
明らかに自分のキャパシティを超えた業務が連日続けば、誰だって逃げたくなります。大変じゃない仕事なんてありませんが、あまりにも仕事量が多過ぎるのは精神的にも肉体的にも多大なストレスになるでしょう。
仕事量が多いと感じたら、業務内容を整理して優先順位をつけてください。優先順位1位~2位の仕事を確実に終わらせて、3位以降の仕事に関してはどうしてもきつい場合上司に相談しましょう。周りの人の協力を得るのも、賢い選択です。
全ての仕事を一人でこなす必要はありません。本来上司は部下を積極的にフォローすべきなのです。
基本的に会社としては納期厳守が最優先事項なので、不安を感じたら報連相を徹底して救済措置を探しましょう。周囲への相談は一度経験すれば、ハードルが低くなります。周りに仕事を振るのは我慢強い人向けの、対処法です。
人付き合いに悩んでいる
職場によっては複雑な派閥ができており、人間関係を煩わしく感じるでしょう。30代に入ると結婚や子供の有無などプライベートなことを上司に根掘り葉掘り聞かれて、出勤に嫌気が差すケースも考えられます。事務職は女性が多いため、独特の雰囲気につらさを感じやすい傾向にあるでしょう。
人間関係によるストレスは、仕事をする上でかなり厄介なものです。自分が相手への関わり方を変えるのが一番の対処なのですが、自宅と会社の往復が繰り返される忙しい日々の中で24時間社内の人とのコミュニケーション方法を考えるのは億劫です。
休息中に人間関係に関するアドバイスを特集したコラムを手に取れば、多少職場の人と関わるコツを掴めるでしょう。ネットのまとめサイトなら、無料で有名雑誌編集部監修の参考文献を読めます。スマホで気軽に読書できる時代なので、気負わずコミュニケーションスキルを学んでください。
周囲と比較している
会社は自分より有能な社員がたくさんいます。周囲の人と自分を比べて落ち込んでいると、仕事が辛くなって逃げたいという気持ちが湧き出るでしょう。
完璧主義な人は、ほかの人より他者と自分自身を比較しがちです。責任感があるのは良いことなのですが、自分が辛くなるなら周りとの線引きをはっきりしたほうが良いでしょう。
自分軸で生きることができれば、仕事で周囲と比較する機会が減るはずです。
肉体的に疲弊している
労働時間が長いと肉体的なストレスが蓄積します。通勤時間が平均を上回っている場合も、体が限界を迎えるでしょう。
業種によっては、仕事中体を酷使する作業を要されるケースもあります。働くこと自体体力が必要なので、拘束時間が長い職場では心身の多大な疲労感が付き物です。
どうしても体が疲れて仕方ないなら自宅で体を労わるか、まとまった休みをとるといった体を休める時間が必要になります。慢性的に疲れているかどうかが、肉体的に疲弊している判断基準です。
社風が合わない
会社に入ったばかりの新入社員は、特に社風に左右されがちです。業界によっては厳しい上下関係を強要されるなど、立場の弱い人が権力で押し潰される独自の雰囲気が存在するのも事実。
- 飲み会を連日のように開く
- 根性論が当たり前になっている
- プレッシャーを必要以上にかける
上記のように、古い体質の会社は現代の若者に不向きです。明らかに時代遅れな社風を良しとしている会社なら、仕事へのモチベーションが低下するのも当然。合わないと思ったら早めに転職活動に移るのが、重要です。
仕事が辛いから逃げたいが甘えじゃないといえる状況
仕事が辛いなら逃げても良い状況は、少なからずあります。いつでも耐えるだけが正解ではありません。仕事から逃げると様々な不安が押し寄せますが、周りまわって逃げたほうが幸せになれるパターンもあるのです。
あなたが以下の状況に当てはまるなら、迷わず仕事から逃げましょう。
自分で限界と感じている
現在自分で辛いと思っていることは、案外他人には分かりません。明らかに体調や精神に不調をきたしているなら心身共に疲弊して限界に達している可能性が高いので、自分自身で限界を感じたら逃げても良いのです。
不調を他人に相談したところで「構ってほしいアピール」と捉えられて、解決には至りません。自分自身の限界は、自分で見定めて逃げてください。
人間関係に重大な問題がある
職場でパワハラやセクハラなど人間関係に大きな問題がある場合は、速やかに逃げましょう。パワハラをする人は根本的な部分に問題があるので、そうそう変わりません。下手に注意すれば取り返しのつかない危険な状態に追い込まれかねないでしょう。
人間関係は相手を変えるよりも自分が善処したほうが、圧倒的にスムーズに解決します。会社を辞めるのに抵抗があるなら部署異動を申し出ても良いですし、一時的に休職制度を利用するのも得策です。
パワハラやセクハラは、あなた自身の問題ではないので真っ向から向き合わず逃げることを選んでください。
仕事が辛くて逃げたいときは一人で抱え込まずに
仕事が辛くて逃げだしたいときは、一人で悩まないで頼れる人を頼りましょう。人に頼るのは社会人として恥ずかしいと思う方も多いですが、それは間違いです。人間は一人で生きているわけではありません。然るべき機関や身近な人と協力しながら生活するのが、本来の健全な生き方です。
今の職場に一切未練がないなら、退職しても問題ありません。年齢が若ければ求人は掃いて捨てる程あります。特にあなた自身の問題でなく会社が異常ならば、退職を選ばない手はないでしょう。
逃げたいせいで命を捨てる選択肢が脳裏を過っている場合は、重篤な精神疾患を患っている可能性もあります。何よりも優先すべきは、自分の命です。仕事のせいで取り返しがつかなくなる前に、ベストな選択をしましょう。