退職を気まずいと思っている新卒に、今すぐ使える退職するための対処法を紹介します。
初めて退職を経験する新卒は、不安で冷静になれない状態です。
本記事で気まずさを和らげる対処法を学べば、自分を客観的に捉えた状態で退職を言い出せるでしょう。
退職を気まずいと思っている新卒への対処法
入社して間もない新卒が気まずい雰囲気を味わわずに退職するには、ある程度の勇気とドライさが必要です。
新卒だけでなく第二新卒にも言えることですが、「新卒(第二新卒)だからまだ辞めちゃいけない」という逃げる口実のような甘えは捨てましょう。
社会人としての自覚を忘れず、退職までの手順を粛々とこなせば、気まずさを回避できます。
あらかじめ相談をする
仕事辞めたいと思っている新卒は、退職を切り出す前にまず上司に現状を相談しましょう。
新卒が仕事を辞めたいと思う理由は人間関係や業務量の多さなどが挙げられますが、つらいと思っていることを明確に相談すれば上司があなたの現状を理解してくれます。なるべく直属の上司に1対1で相談してください。
相談から数日後に改めて退職の相談をすると、比較的スムーズに退職の話が進みます。上司が事前にあなたの精神的ストレスを把握しており「前から辛そうだったから」と退職への理解を得やすいでしょう。ワンステップ置くことで、円満退職に繋がります。極端な行動に出ないのも、社会人として大事なマナーなのです。
半端な気持ちを捨てる
会社に残るか悩んでいる方は、思い切って迷いを捨てましょう。仕事が辛いと悩みを抱えているならまだしも、退職が視野に入っているなら今以上に前向きな気持ちで仕事に向き合えないからです。入社して1年しか経過していないからなど退職を切り出せない理由は様々ありますが、中途半端な気持ちを捨てることも大事。
会社側としても半端な気持ちで勤務している社員は、好ましくないはずです。転職活動を開始する前提で、踏ん切りを付けましょう。
前向きな退職理由を告げる
辞めると告げる際は嘘でも良いので、前向きな退職理由を伝えてください。退職が気まずいのはネガティブな退職理由を告げて怒られるのが心配だから。資格取得などポジティブな退職理由なら、理不尽に怒られる心配は少ないです。
更なる高みを目指す決意を表明されたら、上司も退職の意志は固いだろうとあなたの気持ちを尊重して快く退職を受け入れてくれるでしょう。
感謝を伝える
退職したいと言えない新卒は、上司を始め職場の人に感謝の気持ちを素直に伝えるのも気まずさを軽減するコツです。
謙虚な気持ちをもった人には周囲も強く当たれません。先輩や同僚など自分自身に関わった部署内の人達全員に「お世話になりました」と一言挨拶するだけで、気まずさは一気に軽減するでしょう。
周りを気遣える人だと思われたら、退職を伝えてから辞めるまでも周囲に叱責される可能性は低いです。例え半年で退職する場合でも職場の人達がこの人と働いて良かったと思えるような態度を心掛けましょう。
批判的な人から離れる
退職を非難する人からは、距離を置きましょう。多様性が認められるべき現代ですが、未だに1つの職場に長く勤めることこそが正義と考えている人は少なくありません。理不尽にあなたの退職を批判する人から離れれば、必要以上に気まずい気持ちを味わわなくて済むでしょう。
面倒な人に話しかけられても挨拶だけして、引き継ぎがあるなど適切な言い訳で距離を取ってください。仮に批判的な人に辛く当たられても相手にあなたの雇用を決定する権利はありません。批判されたからといってクビになるなんてことはありえないので、波風立てずに相手から離れましょう。
残っている業務を片付ける
引き継ぎ業務を完璧に片付けるのも、退職の気まずさを軽減する方法です。自分が担当している業務をメモにリストアップしたら、限られた時間内で効率良く作業できる方法を見つけましょう。
引き継ぎは退職を伝えてからではなく、決意した段階で早めに準備してください。退職を伝えてから辞めるまでは2週間しかありません。休日を含めると実質的な出社日数は思った以上に少ないので、計画的に残っている業務に取り掛かりましょう。退職届など退職に必要な書類も引継段階で用意してください。
冷静になる
円満退職を希望するなら退職に関して批判的なことを言われた場合、言い返すのは止めましょう。会社に対する不満や愚痴を漏らすのはもってのほかです。退職を切り出して気持ち良い返事がもらえなかったとしても冷静さは欠かないよう注意してください。
感情に任せて口論に発展すると、更に気まずくなってしまいます。退職は自分の責任と思って大人の対応を見せましょう。
周りの気持ちを考える
周囲の態度に変化があったとしても、自分本位ではなく周りの立場になって考えましょう。
あなたが退職したら周りの人の業務が増える可能性が非常に高いです。現実的に残留する人が忙しくなるのは間違いない事実なので、職場を抜けるあなたにきつく当たる人は一定数いるでしょう。全員が100%良い顔をしてくれるとは限りません。
退職日まであなたに冷たい視線を向ける人がいても、相手の大変さを汲んで当然のことだと謙虚に受け止めてください。
割り切る
自分にも非がある退職理由なら、多少気まずい思いをしても仕方ないと割り切る考え方も大事です。新卒への扱いは昔と比べて穏やかになっていますが、長く勤めている人の中には未だに新卒を冷めた目で見る人がいます。まして退職を切り出せば、あなたが孤立するようなあからさまな態度をとる人もいるでしょう。
自己都合での退職ならば、一層周囲との関係が変わるリスクを含んでいます。退職するまでの辛抱だと割り切った気持ちで、2週間過ごしてください。
退職時のイメージを描く
退職時の具体的なイメージを描くと、気まずさから多少解放されます。
以下のような3つの背景を脳内に描いて、退職時の環境を想像してください。
- 引き止められない退職理由
- 退職を申し出る時期
- 切り出す方法(メールなのか直接なのか)
どんな環境で退職を切り出せば安心できるか自己分析すると、退職時のストレスは軽減するでしょう。退職に気まずさを感じるのは、漠然としたイメージしか抱けないからです。
上司と食事をするときや会議室でなど、退職を切り出す場所も同時に想像すると更に不安要素を削げます。
適切な時期に退職を切り出せば気まずくない
退職を切り出すタイミングは繁忙期を避けるのがベストです。3月や9月頃なら辞める人が多い時期なので、勢いに任せて退職を申し出ても上司が納得しやすいでしょう。
繁忙期の退職申し出は後わしにされて失敗に終わりがちです。適切な時期に切り出せば周りの顔を過剰に気にせず簡単に辞められます。春や秋は求人数も増えるので、転職活動にも打ってつけの時期です。
適した時期に退職日を設定して、退職を決意したらエージェントサイトを利用しながら転職活動を開始しておきましょう。次が決まっていれば退職を伝えてもし批判されても割り切れるはずです。
体調不良なら気まずさをよりも体が優先だと理解する
体調不良や心身に支障をきたしている場合は、社会通念上のマナーを気にせず仕事を辞める旨を切り出しましょう。
Yahoo!知恵袋には精神的なストレスで退職したいけれど新卒で入社したばかりなので気まずいという質問が投稿されていました。
質問筆者への回答には、「挨拶を抜きにしてすぐに辞めますと言いましょう」といったアドバイスが綴られています。
気まずい気持ちは残りますが、心身へのストレスは速やかに排除すべきです。
緊急性を要する状況なので、連絡方法は電話でもLINEでも構いません。
失業保険を支給してもらえば、お金は案外どうにかなります。
インターネットの無料診断で、ストレスがどれくらい溜まっているか気軽に自己分析するのもおすすめです。
心身を蝕まれながら退職を先延ばしにすると、自分の体調不良と周囲への反応を伺う不安な気持ちのWパンチで更に疲弊するはず。
頼れる家族がいるなら支援を頼んで生活することも検討してください。
新卒が退職を気まずいと思う理由
新卒が退職を気まずいと感じるのは、労働自体に不慣れだからです。会社にも馴染めておらず、退職が初めての経験なので勝手が分からないケースが多いでしょう。
新卒が退職を気まずいと感じる原因を下記で具体的に解説します。
入社したばかり
入社数ヶ月で退職を切り出そうとすると、精神的に負荷がかかります。3年間勤めた人と1年目で退職を切り出す人とでは、当然上司の反応も違うのです。入社したばかりで辞めますと言えば、高確率で「もう辞めるのか」と責められるでしょう。
企業は新入社員を雇用するために多額の費用を捻出しています。自分が怒られることだけでなく会社の都合も考えると、退職を切り出すのはとても気まずいものです。一方転職では若ければ若い程企業が欲しがるので、入社したばかりでの退職は転職活動においてそこまで不利になりません。むしろ面接でフレッシュさをアピールできます。自分の人生と現状維持どちらが大事なのか、天秤にかけて冷静に判断してください。
退職が初めて
正社員としての退職が初めてだと、どのように申請すれば良いのか分からず気まずくなりがちです。辞めるまでの手続きも未経験なので、戸惑ってしまうでしょう。
どんな手順で進むのか不安ですし、トラブルなく辞められるとは限りません。新卒ならではの不安が、退職を切り出せない大きな原因となっているのです。
退職日までが不安
退職は切り出すときだけでなく、切り出した後も気まずいです。辞めますと言った後の気まずい雰囲気を想像うると、なかなか退職を申し出れません。
法律上は退職を切り出してから2週間で辞められますが、会社の都合を考えると現実的に余裕を持たせて1ヶ月はかかると思ったほうが良いです。会社を辞めますと言ってから1ヶ月間も気まずい思いをしなければいけないなんて、想像するだけで辛くなります。未来への不安が、退職を先延ばしにする要因でしょう。
悪いイメージばかり想像する
退職を切り出してから実際に退職するまでの数週間、同僚の機嫌が悪くなるのではと悪いイメージばかり抱きがち。場合によっては社内で嫌がらせをされる可能性もあり、先のことを見据えると退職を切り出すのはネガティブな要素しかないと悪い方向にばかり考えてしまうでしょう。1人退職すると会社の業務負担が増えて居場所がなくなる事例はよく耳にするので、会社に不慣れな新卒にとって退職は非常に責任重大なイベントなのです。
トラブルが起きたらどうしようという強い不安が、退職に対する気まずさを助長しています。
罪悪感を抱く
短期間でも会社にお世話になったのは事実なので、退職を切り出そうとすると罪悪感を感じます。非常識な人だと思われる可能性もあり、職場の人を見捨てるような決断に後悔してしまうでしょう。
せっかく採用してもらったのに恩返しできないと思うのは、責任感が強くて優しい証拠。必要以上に自分を責める必要はありません。気まずさを感じないわけにはいきませんが、ある程度自己解決して意思を伝えるのも大切なことです。もし執拗に詰め寄られたら労働組合などを頼りましょう。
気まずくて退職を言い出しにくいときは退職代行
新卒で退職する方には、退職代行サービスがおすすめです。
気まずくて退職を切り出せないのは、即日退職が難しいから。退職日まで周りの顔色を伺いながら過ごすのが嫌なら、確実に辞められる上に高確率で即日退職可能な退職代行を利用しましょう。
業者に退職を依頼しても給料は後日振り込まれるので安心してください。
新卒が退職を気まずく思うのは当然のこと
新卒は退職だけでなく、会社で働くことも初めて。
退職を気まずく感じるのは当然のことなので、必要以上に自分を責める必要はありません。
会社を辞めることよりも、きちんとマナーを守って退職できるかどうかのほうが重要です。
上司と退職日程を調整して引き継ぎをしっかり済ませれば、何も問題ありません。職場の人に感謝の気持ちを伝えて、清々しい気持ちで退職しましょう。