仕事を放棄したいときの対処法10選!実際に放棄したらどうなる?

仕事を放棄したら、どんなリスクがあるのでしょうか。

日々の労働に追われて仕事を放棄したいと破滅願望に苛まれることは、少なくありません。もしあなたが仕事放棄を行動に移した場合、どういったリスクがあるのか本記事で具体的に説明します。

現在仕事を放棄したいと思い悩んでいる方に向けて、対処法も解説。どのようにして仕事に対する嫌悪感を切り抜けるべきか、本記事を参考に学んでください。

仕事を放棄したいときに見直すべきこと

昼の街

威圧的な上司や嫌味たらしい同僚のせいで仕事を放棄(カタカナ表記:ボイコット)したくなったら、一度自分自身の心に現状を問いかけてください。勢い任せで仕事放棄すると、取り返しのつかないことになります。

感情に流されず社会人として業務を全うするために、仕事を放棄したくなった際の対処法を以下で記憶に刻みましょう。

完璧主義になっていないか

何もかも完璧にこなそうと必死になっていないか、現在の自分を客観的に振り返ってください、完璧主義は責任感が強く素晴らしい性格ですが、ともすれば自分を限界まで追い込みかねません。

期待に全て応えようとすると、納期に間に合わないといった現実的な問題が発生します。全ての仕事で毎回完璧なクオリティを叩き出そうとせず、あくまで求められたものを提出するというシンプルな思考を意識してください。

業務上ミスがあったとしても、すぐにクビになるケースはほとんどありません。失敗があれば速やかに改善して最終的に成果物を提出できれば、完璧ではなくても問題ないのです。

その課題は今やるべきか考える

たくさんの仕事を抱えて時間に追われている方は、自分が今やらなければならないことを見直しましょう。全ての仕事を今すぐ片付ける必要がありますか?仕事の優先順位を確認して、今必要な業務にだけ目を向けてください。

  1. 仕事の締め切りを確認する
  2. 工数を計算する
  3. 締め切り厳守で仕事の優先順位をつける

上記の手順で仕事に計画性を持たせれば、不必要な残業を防げます。工数を計算して優先順位を計算すると、間に合わなそうな仕事があったときに上司に相談できるでしょう。キャパオーバーでパニック状態に陥る最悪のケースを回避できます。

将来性がある仕事か検討する

今の仕事で頑張ることが本当に自分の将来に繋がっているか検討すると、自分に見合った働き方が見出せます。頑張った分の時間は戻りません。給料をもらっているからといって、惰性で毎日を過ごすのは効率が悪いです。

無駄な時間を過ごして後悔しないよう、今自分が抱えている仕事の将来性に今一度目を向けてください。

未来に希望がない仕事だと思ったら、一方的にキレて帰る前に部署異動を申し出ても良いでしょう。キャリアアップを兼ねて経験したことない業務に挑むのも自分の将来を開拓する効果的な手段です。転職をしたほうが良いと思っているなら、エージェントに登録する前に人事に直接声をかけるのもおすすめ。

ほかの人に仕事を振る

自分一人で今の仕事をこなすのは無理だと感じたら、同僚や後輩に仕事を振りましょう。仕事はあなただけが遂行するものではないですし、最終目標は締め切りを守ること。無事仕事が終われば、ほかの人がやっても問題ないのです。資料を後輩に見せて説明すれば、快く協力してくれるはず。

仕事を任せるのに抵抗がある方は、現在抱えている仕事のやり方を周りの人に相談しましょう。業務を遂行するのはあなた自身ですが、相談すれば解決に繋がるベストアンサーをもらえる可能性が高いです。部下に頼られて嫌な上司はいないので、相談をきっかけに上司と信頼関係を築いてコミュニケーションの活性化も期待できます。

放棄したいくらい仕事が嫌になったら、上手く周囲の人を頼ることが重要。言い方と態度に気を付ければ、あなたが思っている以上に温かい対応をしてくれるはずです。

少しだけ手を抜く

仕事のやり方を工夫して少し手を抜く行為も、ストレスなく働き続ける上で必要なメソッドです。手を抜くと聞くとサボることを連想しがちですが、決してそういうわけではありません。

以下の方法を試すと、丁度良いレベルで仕事の負荷を軽減できます。

  • 毎回100%を目指さない
  • 仕事を断る勇気を持つ
  • メールやチャットの確認回数を減らす
  • 自分のタスクを優先する
  • デスクで探し物をする時間を減らす

サボるは手を抜くの類語であり、英語表記で「sabotage」(カタカナ:サボタージュ)。妨害工作を指します。サボタージュは悪意を持って業務を阻止することであり、自分を守る為に適度に手を抜く行為はサボるとはいいません。

些細なことですが、手を抜く行動を一つ一つ心がけるとトータルで相当量の残業時間を削れるはずです。すぐに工夫できる項目ばかりなので、気軽に実践できるでしょう。

会社の経営体制を振り返る

仕事放棄は基本的に禁忌ですが、ブラック会社のように極端な思考を持ち合わせていない会社なら許容される可能性もあります。当然仕事放棄したあなたを温かく迎え入れてくれるわけはありません。多少蔑まされるリスクはあるけれど、融通が利く会社もあるのは事実です。

簡単に仕事を放棄できる職場などありませんが、全ての会社が仕事放棄に厳しい罰則を与えるわけではないと思って良いでしょう。

2017年には女優の清水富美加が仕事を放棄したため芸能界で大々的なバッシングを受けました。個性が許容される芸能界でさえ仕事放棄に対しては厳しいもの。あなたの働いている業界や職場が仕事放棄に寛容かどうかは、一種の賭けです。もし仕事放棄を考えているなら、会社の体質をしっかり見極めるべきでしょう。

放棄した後のことを冷静に考える

仕事を実際に放棄する理不尽なお叱りの言葉を受けるでしょう。放棄した後のリスクを考えると、どんなに仕事が嫌でも妥協点を見つけて冷静に考え直すしかないといえます。

仕事を投げ出すこと自体は褒められた行為ではありませんが、いつまでもネチネチ引きずる人のことは無視して構いません。

上記はYahoo!知恵袋に寄せられた質問と回答では、一度担当業務を放棄してしまったからには潔く退職を決意しても良いです次回から円満に働けるよう反省して残留し続けるのも手段としてはあり得ると書かれていました。

残留を決断したら、円満且つ穏やかに仕事できるようにある程度の我慢も必要です。出勤後「先日は大変申し訳ございませんでした」ときちんと謝罪の言葉を残してから始業しましょう。

仕事放棄はイエローカード。許されるのは一度だけです。何度も仕事放棄を繰り返せばクビになり慰謝料請求もあり得るでしょう。解決策を探すのは時間がかかる行為ですが、お金を請求されることもなく無料でできます。基本的に仕事を放棄する行為は禁じ手で、自分が非難の対象になることは頭の片隅に置いてください。

頼める相手を探す

現状自分のキャパシティをオーバーしている業務量なら、誰か仕事を振れる相手を探しましょう。

専門性を問わない仕事であれば、同僚や後輩の手を借りて業務を遂行するのも決して悪いことではありません。仕事を放棄して取り返しのつかないことになるよりは、周囲に相談して協力を仰いだほうがずっと良いはずです。

社内で仕事を頼める相手を見つければコミュニケーションが円滑になって、今後の業務負担が軽減するでしょう。

築き上げた信頼を見つめ直す

仕事を放棄したいと悩んでいる方は、自分が今まで築き上げた信頼をもう一度振り返ってください。

一度任せられた仕事を身勝手に放棄すると、今まで築いた信用を一気に失います。辛い状況だからといって仕事を投げ出すのは、社会人としてやってはいけないことです。

納期を守れなかったとしても最後まで仕事に取り組む姿勢が大事。「最後までやり遂げられる人」と思われれば、正当な評価を受けられるでしょう。一方で仕事を放棄した人は「無責任で自分勝手な人」というレッテルを貼られます。

今の会社でまだ働き続けたいと思っているなら、信用を失う行為は避けてください。きちんと仕事をやり遂げて会社に貢献しているという証拠を残しましょう。

視野を広げる

仕事を放棄する前に、自分だけでなく周囲にも目配せしてください。あなたが放棄した仕事は、必ず誰かが代わりに穴埋めします。最終的に同僚や上司に迷惑がかかるため、気軽に自分の仕事を放棄する行為は好ましくないです。

補填してくれる人が見つかっても、あなたが抜けたせいで納期が遅れるなど会社にとっての損失が出るリスクが高いでしょう。下請け依頼を受けている業者であれば納期遅延は絶対に避けたいものです。職場の人が困るだけでなく、仕事をする上で大事な会社の信用を失ったら救いようがありません。

自分一人では今の仕事を達成できないと思ったら、放棄を選択するのではなく協力を仰いでください。

仕事放棄は禁忌ではないがデメリットが多い

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仕事放棄を実際にして法律的に罰せられることはあり得ませんが、デメリットが多過ぎます。もし仕事を放棄したら周囲から裏切り者扱いされ、適応障害など治療に時間のかかるメンタルヘルスを患うリスクもあるでしょう。

仕事放棄をおすすめできない理由を、以下で解説します。

仕事ができないレッテルを貼られる

仕事を放棄する=仕事をやり遂げる実力がない人とみなされても、仕方ありません。縦社会で生きている場合、仕事ができないレッテルを貼られたら昇進を望めないでしょう。給与アップを狙っている人は、絶対に無責任な仕事放棄をしてはいけないのです。

仕事放棄は自身の評価に関わるだけでなく、職場の環境にも影響します。周りの人は確実に仕事を終わらせたいと頑張っているので、仕事を途中で投げ出す人が身近にいたら高確率で相手を冷たい目で見ます。

一度失った信頼を取り戻すのは莫大な時間が必要。仕事ができない人と思われて職場で孤立するのは、回避したいところです。

家族が巻き込まれる

仕事放棄する人は、最終的に家族にも迷惑をかけます。仕事を投げ出して音信不通になると、その後会社から自宅にいる母親や父親に連絡がいくのです。

あなたが電話にもメールにも出ないままだと会社は事件性を疑います。どこかで事故に巻き込まれたのではと心配して、緊急連絡先に登録してある家族の元に連絡を入れるでしょう。会社から家族に連絡が入る場合、労働契約を結んだ際に身元保証人として署名してもらった家族の連絡先が使われます。

家族を大事に思っているなら、仕事放棄はやってはいけない行為なのです。離婚や家庭崩壊の危機もあり得るので家族を巻き込むリスクは避けるが吉。

クビになる

解雇処分はそうそう起こり得ることではありませんが、仕事を放棄して音信不通になればクビを言い渡されるリスクも高いです。

クビにならずに職場に戻ってきても、仕事を任せてもらえなくなるでしょう。徐々に仕事が減り、働き方次第では最終的にクビになる可能性が十分あります。

会社は社員が一丸となって目標を達成する組織。自分の都合で輪を乱す人は、会社にとって不必要なのです。仕事放棄でクビになれば、転職活動にも大きく響きます。

損害賠償請求される可能性も

仕事を放棄すると、責任を取るかたちで損害賠償を請求されるリスクが高いです。残された仕事は基本的に周りの人達で対処できますが、対処しきれず会社に大きな損害が出たらあなたが損害賠償の対象になるでしょう。

実際に会社から損害賠償請求される可能性は低いですが、ゼロではありません。社員一人を雇うのにも、大変な費用が発生しているのです。会社側でなく取引先の社長に補填を求められるケースもあります。可能性は低いけれどお金を求められるリスクがあるという現実は、理解しておくべきでしょう。

最悪の場合会社側が法律相談所の弁護士を雇って、あなたに詰め寄る可能性もあります。

転勤させられる

仕事放棄したらいわゆる出向というかたちで転勤を要求される可能性も、あり得なくはないです。一人なら転勤のストレスは少ないですが、家族がいるなら住居変更など周囲の人を巻き込むリスクがあるでしょう。不倫もしていないのに旦那の転勤が苦痛で妻から慰謝料を求められる可能性も、ゼロではありません。

2011年にはハフポストで職務放棄に関するコラムが掲載されました。現代では多くの日本人が仕事を放棄したいと思い詰めているのです。実際に仕事を放棄する人は少ないものの、誰しも仕事放棄のリスクとは隣り合わせ。

環境の変化によってもたらされる精神的な負荷は大きいです。仕事を放棄したい程追い詰められているなら、実際に放棄する前に休みを確保しましょう。

 

仕事を放棄したくなる背景

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仕事を放棄したくなる理由は、あなただけの問題ではありません。職場にも改善すべき点があるということも忘れずに。入社半年の新卒は仕事放棄したい自分を責めるかもしれませんが、会社の環境など自力でどうにもできないことが原因で職務放棄の念に駆られる可能性もあるのです。

以下で、仕事を放棄したくなる理由をチェックしましょう。

環境が悪い

職場がSOSを出せない環境だと、必然的に仕事を放棄したくなります。人間関係に悩んでいる人は精神的に追い詰められて、仕事に対するモチベーションが低下。もう仕事を投げ出すしかないと選択肢が狭まってしまうのです。

背景にパワハラやいじめが横行しているケースも、環境が悪い職場と捉えられます。上司からの圧力が影響して教育をきちんと受けられないなど、環境が社員の労働に悪影響を及ぼすリスクもあるでしょう。

2012年には、大塚商会で職務放棄を避けるための営業マネジメント改善コラムが執筆されていました。会社の雰囲気が改善されれば社員の仕事放棄リスクは軽減されます。職場の環境というのは働く上で非常に大事な要素なのです。

職場を離れられない原因は、大抵が経済的な事情を心配してのこと。仕事放棄したくなったら、現在の職場以外にお金を稼げる方法を見つけておくと気持ちが和らぐ可能性が高いです。在宅ワークのマッチングサイトに会員登録しておくと、自宅でお金を稼ぐことも可能。

自分の必要性を感じない

怒号が飛び交う職場では、自分の必要性を感じられず仕事を投げ出したい気持ちが強まります。会社の為を思ってした行動を自分勝手と批判されるといった理不尽な扱いを受けて、働く意義を見出せなくなるのです。

  • 指示待ちに「自分で探せ」と注意する
  • 質問すると「見て考えろ」と怒る
  • 指示に従うと「役立たず」と人格否定される

上記に挙げたような人権を尊重されない態度をとられると、仕事だからとはいえ精神的に疲弊します。修行みたいな毎日の中で職場と自宅の往復を繰り返して自分の存在意義が分からなくなり、自暴自棄から仕事を放棄しようという思考に辿り着くのです。

仕事にやる気をもてない

向き不向きは勿論、自分が興味を持てない内容の業務を任されていると放棄したい気持ちは強まります。関心がないだけならまだしも、嫌悪感を抱く仕事内容を続けていればストレスに押し潰される日も近いでしょう。

実際に仕事放棄をしなくても、毎日嫌な仕事をしていれば投げ出したいという負の気持ちは強まります。子供がいて働く主婦なら、日々の仕事に加えて帰宅後は家事育児もこなさなくてはいけません。育児放棄するわけにもいかず、労働環境と生活のストレスから職務放棄を考える人間は少なくないのです。

仕事を放棄したい気持ちは分かるが一度冷静に

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過酷な労働に耐えきれず仕事を放棄したい気持ちは、痛い程分かります。ストレス社会を生き抜く中で可能な限り負荷を削ぎたいところですが、なるべく冷静になって仕事放棄せず済む方法を見つけましょう。

自分の中で妥協点を見つければ、仕事を放棄して多大なリスクを背負う可能性は低くなります。仕事放棄は損害賠償請求やクビの危険性もあり、社会的信用に関わる許されざる行為です。家族を守る為にもなんとかして仕事を投げ出さないやり方を模索しましょう。

退職を検討している方は、早めの申し出が吉です。限界まで我慢する必要はないですが、計画的に退職準備を進めてください。

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