未来こどもがっこう

未来こどもがっこう がっこうレポート

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カリキュラム

03/21
THU

かっこんとうはチームプレー

「葛根湯(かっこんとう)」の成分となる「生薬(しょうやく)」に触れて、
実際に葛根湯をつくってみるカリキュラムを3月21日に開催しました。

3月21日の未来こどもがっこうの学びの場は千葉大学柏の葉診療所。

漢方で患者さんの体を治す診療所です。

まずは、薬剤師の角野先生からお話を聞きます。




薬剤師のお仕事は、先生が処方した薬を作って患者さんにどうやって飲むかを伝えて渡します。

「漢方薬を飲んだことがある人は・・・?」

半分くらい手を挙げていました!

「風邪をひきそうな時飲んだ!」

これから詳しく学んでいく漢方薬につながりそうな声も聞こえてきました。




漢方薬はいくつかの生薬を組み合わせたもの。その組み合わせでいろんな薬ができているんです。

生薬ってなんだろう??

大きく分けて植物・鉱物・動物の3種類。植物は葉っぱや根っこ。鉱物は石や骨など。

動物はなんとセミの脱けがらなども!セミの脱けがらも漢方の元になるんだとびっくりしていると、

「食べたことある!」「パリパリしてる」という人もいて大盛り上がり!

普段は捨てているものや食べられると思っていないものも生薬だったりするんですね。

日本でよく使われる生薬の種類は150種くらい。中国だと400種くらいあるそうです。




では今日のテーマ、葛根湯(かっこんとう)は7つの生薬から作られています。

ここから3グループに分かれて、それぞれ未来こどもがっこう用の処方箋を元に

実際に生薬を煮出して漢方薬を作ってみます。




みんなで処方箋に書かれた分量を量っていきます。




どんな匂い?どんな味?飲み込まないように味を確かめてみました。




「苦い!」「シナモンみたいな匂いがする」「これはからい!」

「けっこう美味しいかも」「木の破片みたいな味がする!」「最初甘いのに苦くなってくる」

初めて味わう生薬に嗅覚と味覚をフル回転させました。

火にかけて煮出している間に、葛根湯についてもっと詳しく学んでいきます。




ここから診療所長医師の勝野先生が、葛根湯を詳しく教えてくれました。

風邪をひいたときに処方されることが多い葛根湯。風邪をひくとどんな症状が出るかな?

「頭が痛くなる」「お腹が痛くなることもあるよ」「熱が出る」「吐く」

色々な症状がありますね。




なんで葛根湯は風邪に効くのかな?

生薬の組み合わせでどんなことが起こるのかクイズをしながら楽しく学びました。

体を温めて汗を出すのを助けてくれる「桂皮(けいひ)」と「生姜(しょうきょう)」コンビ。

筋肉を柔らかくしてくれる「芍薬(しゃくやく)」と「甘草(かんぞう)」コンビ。

胃の働きを良くしてくれる「生姜」と「甘草」と「大棗(たいそう)」トリオ。

生薬の組み合わせで風邪の症状を和らげてくれるんですね。


「桂皮」「生姜」「芍薬」「甘草」「大棗」この5つの生薬でできているのが『桂枝湯(けいしとう)』という漢方。

ここに秋の七草でもあるクズの根の「葛根」をプラスすると『桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)』になり、

首のコリや熱を軽くしてくれます。

さらに、「麻黄(まおう)」を加えるとできるのが『葛根湯』になります。

「麻黄」が加わると、汗を出す作用や、ふしぶしの痛みを楽にする作用が強まります。

葛根湯に含まれる7種類の生薬同士のチームワークによって、

風邪をひいたときの症状に効果を発揮することがわかりました。




さて、いよいよ煮出したものを網でこします。




『桂枝湯』『桂枝加葛根湯』『葛根湯』煮出した色も違います。飲み込まないように味を見てみると・・・・。




「甘い」「これはからい」「なんかお茶っぽい」「生姜が効いてる」「これが一番いい味」

など、漢方薬の味比べ。思い思いの感想を交わしました。




生薬の組み合わせで効果が変わる漢方。

最後に勝野先生から「風邪をひかないことが一番いいけれど、もし風邪をひいてしまったら、

葛根湯やその他のお薬を正しく使って治してね。元気に過ごしましょう。」と、

もうすぐ新学期を迎えるみんなにエールをもらいました。

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